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  日刊新周南に連載中のリレートーク (2001年8月掲載)

馬耳周南風

    新しい市のまちづくり

 徳山市のホームページにまちづくり掲示板が設けられていることは、以前もここで書きました。徳山市まちづくり総合計画を策定するにあたり、市民の自由な意見を書き込みしてください。と設置されたものですが、その総合計画が策定されたあとも、活発な議論が続いております。徳山市民だけの視点で書き込みをしていると、市外や県外の人からの批判もあり、さすが、ITの時代だと再認識します。匿名で書き込みできるので、いじわるな書き込みもあります。
 先日、駅前が臭い、港が臭い、という書き込みがありました。こんな書き込みは無視しておけばいいようなものですが、反論を書きました。次のような内容です。
 「毎日、朝くしゃみの出ていた姉が、大和町にお嫁に行って暮らし始めたら、全然くしゃみが出なくなったと言っておりました。国内でも有数のコンビナートは、徳山の誇りでもあり、雇用や景気を支えてくれましたが、それとひきかえに、ここで育った私たちは、きれいな空気や汚れのない海を失いました。今の時代では大問題になっている海苔の養殖についても赤潮に泣いて、設備投資したばかりの徳山の海苔業者たちは、廃業したのです。
子供の頃、第二の水俣になるのでは?と水俣病の症状がないかと、聞き取り調査の人が家にまわってきました。石油コンビナートの爆発により、家がなくなるのでは?と泣いた日も経験しています。
いろんなものを犠牲にして、栄えてきた徳山です。
だから、簡単にへこたれたくないのです。」

 書いたあとで、徳山だけでなく、周南地区の海沿いの街全体に共通した気持ちではないかな、と思いました。簡単にへこたれたくない、という気持ちは、周南合併にむけて進んでいるようです。合併が何もかも解決してくれるわけではないでしょうし、合併はゴールではないと思います。先日、ピピ510であったJC主催の藻谷浩介さん(徳山出身で日本政策投資銀行の方)の講演会でも市民がどれだけがんばるかで合併したあとの地域がうまく回るかだめになっていくかが決まるというお話がありました。合併したからといってバラマキをすると今よりもっと悲惨で、既存の市街地集積を大事にしたり、今あるハコモノを相互に使いあうことにより、意味のある合併になるのだと言われていました。

 そんな合併後のまちづくりを決定する新市建設計画が発表されました。これまで合併といえば水道代がどうなるとか、農業委員の数がどうなるとか、そんなこと興味ない!と言っていた人たち(私もです。)も これには注目しなければいけません。
 いずれにしてもリーダーたちの早急な決断を望みます。どんな施策も合併論議なしに取り組めなかったこれまでが、周南の失われた10年だと思うからです。

                                      とくらたかこ


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